iトライチェア
障害を持つ乳幼児が、自力で座れるiトライチェアには、三層強化ダンボールを使用し、お子様や介護者にもやさしい、工夫がいっぱい。
◆カラー |
:ピンクブルー |
◆サイズ |
:S、M、L |
◆設計・監修
北九州市立総合療育センター
東洋大学 人間環境デザイン学科 繁成 剛教授 |
サイズ表
単位:mm
|
S |
M |
L |
a.下腿高 |
125~140 |
155~170 |
180~195 |
b.座面奥行き |
190 |
220 |
270 |
c.座幅 |
250 |
280 |
340 |
d.座高 |
350 |
450 |
550 |
e.テーブル高 |
320 |
345 |
420 |
f.テーブルカット奥行き |
150 |
150 |
180 |
g.テーブルカット幅 |
190~235 |
190~235 |
245~290 |
■注意事項
- ・ご使用前に、必ずお子さまの担当医師または理学療法士、作業療法士などの専門家にご相談下さい。
- ・開発時に安全性への配慮は行なっていますが、製作キットとしての製品ですので、製作者は、ご使用前に必ず安全性の確認を行なって下さい。
- ・軽量でコンパクトですので、転倒したり、乱暴に扱うと壊れる可能性がありますので、ていねいに扱って下さい。
iトライチェアの特徴
画像をクリックすると写真が大きく表示されます
■やさしく姿勢をキープ
安全なiトライチェアは、お子様の発達レベルに合わせて姿勢を保持し、適切なクッション性を考慮してあります。だからお座りの練習や食事の介護にぴったり。
■組立てが自分で簡単にできる。
どなたでも接着剤無しに簡単に組み立てることができ、どこへでも持ち運びできる手軽さが介護の強い味方です。
■背もたれが3段階にリクライニング。
同梱されている2種類のリクライニングパーツを差替えることにより、お子様に合わせて背もたれの角度を変えることができます。
■内転・ズリ落ちを防止
ポメルパーツにより股関節部分の内転と前ズレを防止します。
■座面前部の高さも2段階に調節可能
2種類のティルティングパーツを差替えることにより、下腿高が2段階調節できます。
さらに、アンカーサポートパーツを装着させることによって、前部分(下腿高部)に高さが出るため姿勢を安定させます。
■転倒防止パーツつき
急な反り返りで後ろに重心がかかって転倒するのを防ぎます。
但し、本製品は緊張の強いお子様には不向きです。必ずお子さまの担当医師または理学療法士、作業療法士などの専門家にご相談ください。
■テーブルは簡単脱着、簡単固定
付属のマジックテープによりテーブルが簡単に取り付け、取り外しできます。
■リーズナブルな価格設定。
乳幼児でまだ障害判定ができない時期、高額な姿勢保持装置は個人ではなかなか購入できません。障害手帳がなくても購入でき、リーズナブルなiトライチェアが役立ちます。
使用している素材は、三層強化ダンボール
まだまだある!三層強化ダンボールのスゴイところ!
家具や玩具としても注目の素材です★
- 丈夫:重量物の梱包に使われるほど
丈夫です。玩具やアート素材
としても利用されています。
- 軽い:ダンボールだから、大変軽く
持ち運びがしやすい。
- 加工できる:ダンボールを削る、重ねる
ことで体に合ったサイズに
加工することが可能。
- 経済的:ダンボールを削る、重ねる
ことで体に合ったサイズに
加工することが可能。
- リサイクル:基本素材はダンボールなので、
ほぼ100%リサイクル可能。
iトライチェア誕生ストーリー
私たち、アサヒテックコーポレーションの長年培ってきたダンボール加工技術をつかって何か社会貢献できないか・・・と考えていました。
強化ダンボールを使って様々な福祉用具を製作しておられる先生がいる・・・。
それはダンボールのプロを自負している当社にとって、全く思いもよらないダンボールの可能性に出会った瞬間でした。
メーカーならではの発想で、「安価で持ち運びしやすい製品」を生むために数々の課題を解決し、「組み立てキット方式」での量産化を実現することができました。
繁成先生の斬新な発想と私たちの技術の出会いから生まれた「iトライシリーズ」。
これからもひとりでも多くのお子様が「iトライシリーズ」と出会い、新しい可能性にトライして欲しいです。
数年前、北九州市総合療育センターにリハビリ工学技士として勤めていた私は、障害のあるお子さん一人ひとりに合った椅子を設計し、適合させる仕事に従事していました。その時、三層強化ダンボールという素材に出会うことで、重く、大きく、高価な座位保持装置の概念が180度変わりました。
幼い障害児の母親にとって、軽くてコンパクトで、しかも安価な椅子は長い間待ち望んでいたものでした。
テクノエイドセンターで勤務していた2000年に、株式会社アサヒテックコーポレーションから製品化の打診がありました。私はより多くの子どもたちに、この椅子を使ってもらいたいと願い、特許申請や細部の改良をお願いしました。
そして誕生した製品が「iトライシリーズ」でした。
これからも私たちの愛を込めた椅子に、たくさんの子どもたちが座っていただけるよう願っています。
お客様の声
現在、iトライチェアは自宅のリビングで大活躍してくれています。
子供に「おいすに座る?」とiトライチェア前に連れていくと、にっこりほほえんで素直に座ってくれます。そしておもちゃを使って遊んだり、ビデオを見たりしています。おもちゃと言いましても限られたものですが、それでも本人は楽しそうに繰り返し繰り返し遊んでいます。
座る時間も少しずつ長くなってきたような気がします。
親にとっても子供にとっても一人で楽に座ることができ、一人で遊べることは本当にありがたいことです。
宝塚市在住 Aさん(お子様2歳 脳性マヒ)